(ブルームバーグ):イランの核開発問題を巡る米国とイランの協議が11日、オマーンで開かれ、両国は協議後、話し合いを継続することで合意した。米国は11日の協議を「希望が持てる」と評価した一方、イランは「困難だが有益だった」と表現した。
トランプ政権の高官はこの日行われた直接交渉と間接交渉の両方について、希望の持てる内容だったと評価した。両国は今後も技術的な詳細について協議を続けることで合意しており、次回の会合は近く行われる予定だという。同高官は情報が公開されていないことを理由に匿名で語った。
イランのアラグチ外相は協議後のテレビ演説で「困難はあったものの、非常に有意義な議論が行われた」と指摘。イランと米国が「より深い理解に至り、立場の隔たりを狭めた」とし、次回の協議はおそらく1週間以内に行われるとの見通しを示した。
また、協議の最大の争点であるイランのウラン濃縮能力について議論の余地はないと強調。「濃縮は絶対に継続されなければならない問題であり、妥協の余地はない。信頼関係を構築する期間において、規模や範囲、濃度に一定の制限を設ける可能性はあるが、濃縮そのものについては交渉の対象外だ」と語った。
原題:US, Iran Agree to More Nuclear Talks After ‘Useful’ Round (1)(抜粋)
(イラン外相の発言を追加して更新します)
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