山梨県早川町で行われているリニア中央新幹線のトンネル工事で作業員がしたケガを労働基準監督署に報告しなかったとして、建設会社と当時の所長ら2人が書類送検されました。

書類送検されたのは建設会社と当時、作業所長だった41歳の男性、それに元請けの当時、現場代理人だった49歳の男性です。

鰍沢労働基準監督署によりますと2人は2023年4月、早川町で行われているリニアのトンネル工事でコンクリートの吹き付け作業をしようとした建設会社の作業員が機械に左手首を挟み骨折するケガをしたにもかかわらず労基署に報告しなかった疑いが持たれています。

労働安全衛生法では労災事故で4日以上休業しなければならない場合に速やかに管轄する労基署に報告書を提出するよう定められていますが、2人は共謀して事故を隠した可能性があるということです。

鰍沢労基署は2人の認否について明らかにしていません。