米津龍一気象予報士:

あす12月22日は二十四節気の一つ「冬至」です。1年で昼が最も短く夜が長くなるときと言われています。ではそんな冬至のあすのポイントはこちら。

今季一番の寒さとなります。夜が長い日に限ってよりによってという感じですが、説明していきます。

まず西に高気圧、東に低気圧の西高東低冬型の気圧配置となっています。

気圧配置的にはきょうと変わりませんから、あすも山梨県内は晴れそうです。
きょう気温がきのうよりも大幅に下がった理由は、こちら。

上空の冷たい空気=寒気が流れ込んできたことによるんです。これは山梨県内にはギリギリかかっていない状況ですが、実は今日鹿児島では初雪の便りもあったぐらいの冷たい空気が流れ込んできたんです。

あすになりますとさらに一段と強い寒気が流れ込んでくる予想でして、ちょうど山梨県をすっぽりと覆う形となります。

これによってあすは晴れても真冬の寒さとなりそうです。

では実際の予想最高気温最低気温を見ていきます。

まず朝の冷え込みは、北杜市の大泉や南部でけさと比べて5℃から7℃ほど低くなります。
けさは風が強かったので、あまり冷えなかったんですが、あすは風が穏やかですので、地上からどんどん熱が逃げやすいためなんです。
その他の地点も2~3℃低くなるところが多くなり、今シーズン一番の冷え込み、日中の最高気温もきょうと比べて3℃前後低くなります。
ですから、甲府を除いては今シーズン一番の寒さとなるところが多くなります。
あすは10℃にも届きませんから、しっかりと防寒対策をお願いします。

この先の見通しを大晦日の天気まで皆さんにお届けしたいと思います。天気だけ見ると全部晴れマークということで、崩れはないと予想しています。

気温に注目しますと、土曜日までは比較的厳しい寒さとなりそうですが、日曜日以降は上空の寒気が北上していって抜けるということが一点。
さらに、冬型の気圧配置が解消されて、そこまで寒くはならないんです。
むしろ、大晦日に行くにつれて気温がどんどん上がっていくという逆転現象。
ですから今年はクリスマス寒波もなければ、年越し寒波もないという、異例の年越しということになりそうです。ですから、寒さはあと数日ご辛抱ください。