富士吉田市の集計では今シーズン3800人を超える弾丸登山者がいて、山小屋の前での休憩や雨風をしのげるトイレにテントを張る人。さらに登山道に寝袋を敷いて眠る人など問題行動が相次ぎました。

太田代表理事:(今年7月 登山道で呼びかけ)
ここは登山道で寝るところではない。数百人が登ってきて危なくなるから移動して。

弾丸登山で低体温症や高山病になって救助されるケースもあり、こうした人が増えると登山道が混雑し落石や転倒などのリスクが高まります。

太田代表理事:
現場でできることは限られていたというのが現状なので、行政や関係者含めて対応してもらえると今後の富士山の未来も良くなる。

その対応で今シーズン、県が新たに打ち出したのは登山道が混雑し危険と判断した場合の登山者の規制です。

8月は、1日の登山者の数が当初規制の目安とした4000人登山者を超える日もありましたが、結局、今シーズン規制は行われませんでした。

太田代表理事:
準備というところではツアー客が規制ある時、どうなるのかとか細かい不安点がまだまだ練る必要があったと思う。始動したときにオペレーションとしてできたのかどうか検証は今年やってほしかった。

世界中から登山者が訪れる富士山。県は地元の関係団体と協議を進め、登山規制の条例化を検討することにし、今シーズン浮き彫りとなった課題は来年へ持ち越されます。