新型コロナウイルスの入院患者数が増加していることを受け、山梨県は確保病床数を1段階引き上げる方針を明らかにしました。

5類移行後では初の引き上げです。

山梨県 長崎幸太郎知事:
新型コロナがちょっと流行りだしてる。心配な状況になりつつある。

41の医療機関に報告があった県内の感染者は、8月13日までの1週間で498人と前の週より11人減少しましたが、入院患者数は101人と31人増加しています。

これを受けて、県は新型コロナの患者用に確保している病床の数をフェーズ1の96床からフェーズ2の135床へ、24日から引き上げることを明らかにしました。

確保病床の引き上げは感染法上の分類が5類に移行されてから初めてです。

県は改めて基本的な感染対策とともに、高齢者施設などを訪れる際はマスクの着用を呼び掛けています。

一方、21日の知事会見では県側の全面敗訴が確定した県有地をめぐる富士急行との訴訟が取り上げられ、今後の賃料について長崎知事は「現時点で富士急行と考えに開きがあるのは当然。判決の考え方に基づき交渉を進めたい」とコメントしました。