幅広い世代に愛された甲府市の模型店が61年の歴史に幕を下ろしました。

ラジコン・ミニ四駆・ガンプラ多くのブームを見届けた店主の想いとは…

積み重なったラジコンに…
どこか寂しげな表情を浮かべるプラモデル…。

ガランとした店内には1人片づけをする男性がいます。

男性:
きつい、きつい。“引っ越しあるある”なんだけど絶対腰にくるのよ。鎮痛剤飲んで、鎮痛剤飲むと胃が荒れるから胃薬飲んで。何なんだよこれっていうすごく疲れるよ…。

甲府市中央にある模型店「ロイヤルモデル」の店主、島田稔さん(71)です。

鉄道模型やミニ四駆、ガンダムプラモデルなどを取り扱い、長年幅広い世代に愛されてきましたが7月末、ロイヤルモデルは61年の歴史に幕を下ろしました。

ロイヤルモデル 島田稔さん:
基本的には続けたいと思ったけど、いろんな状況で小売店が中々続けて行けるような状況じゃなくなってきてるし、年も年、年齢も年齢なので、ここで一区切り付けようかなと思ったんですよ。やっぱり、いざ閉めるとなると寂しいものはありますよね。

趣味が多様になり需要が減ったことや近隣への大型店舗の出店、自身の高齢化などが店を閉める理由です。

記者:長年やってきた中で思い出に残っていることは?
島田さん:やっぱりねお客さんとのつながりですよね。いろんな方が来て、うちが一時サロンみたになってね。もう夕方になると7、8人集まって、ああだこうだ騒いでいたりね。いろんなブームがあって初期はスロットカーブームがあり、その後にラジコンカーブームにミニ四駆ブーム、ガンダムブームいろんな盛り上がりがあったのを思い出しますよね。

今後はインターネットで販売を行い修理も受け付けるということです。