米津龍一気象予報士:
気がかりなのが台風7号です。
きょう10日に甲府地方気象台では、こんなアナウンスがありました。

甲府地方気象台 北原博 統括予報官:
山梨県に接近または、山梨県以西を北上したときは、県内広い範囲で総降水量が多くなり、災害級の大雨となる可能性があります。

西側を通ると、災害級の大雨となる」というのはどういうことなのか説明します。

まず、この黄色の矢印というのは、台風を動かす風だとお考えください。

台風というのは、反時計回りに風が吹きます。
ですから、反時計回りに風が吹くということは、この台風の左側に当たる位置は北風になり、台風を押し流す風=南風とぶつかる形となります。

ということはこの風同士がぶつかって勢いが弱まります。

ところが、この右側というのは、台風を動かす風と台風本体の風がダブルで重なる形になります。

ということは、風が重なって台風自体が強まるんです。ですから、台風の右側というのは、風が強まって大雨のおそれがあります。

ということは、山梨県の西側を通ると山梨県は大雨になる可能性があるということなんです。
災害級の大雨という話ありましたけども、私は山梨に来て4年目ですが、そこまで強いフレーズというのは過去に無かったです。

実際に台風の進路がどうなるかを見ます。

台風7号は現在日本の南、父島の南東約220kmの辺りにあり、強い勢力となっています。

台風は今後進路を北寄りに進めていく予想となっています。

まだ変わらず黒色の丸(予報円)の幅が大きいので、関東・東海・近畿 やはり今日になってもまだどこに行くかが、ぶれ幅が大きく読めない状況になっています。

かつ、悩ましいのが、進む速度がゆっくりなんです。ですから、ちょっと何ともまだ言えないところがあるんです。

海外の予想機関はどういう予想をしてるかというと、15日の予想で、アメリカ海洋大気庁ではLのマークが台風とお考えください。

すると、この台風が山梨にかぶってる形なります。

ヨーロッパ中期予報センターの方を見てみると、ちょっとぐるぐる円を描いているのが台風と考えられるんですが、これが東海方面に進む予想となっているんです。

つまり、三つの機関で共通して言えることは、関東から東海方面に来る可能性があるということを示しています。ということは、山梨の西側を通る可能性があるということなんです。

今後の天気傾向、お盆休みにかけてどうなるか。

まずあす金曜日に関しては、晴れて猛暑となります。
土曜日は曇りマーク先行にしてますが、おそらく晴れマーク先行に変わる可能性もあります。
13日の日曜日は晴れ間もありますが、変わりやすい天気で所々でにわか雨があるでしょう。
14日15日16日、台風の進路次第で大雨となるんですが、台風の進む速度が
早ければ14日か15日、遅ければ15日から16日に大雨の可能性がありますので、毎日最新の予報をご確認ください。