7年に1度だけ山梨県笛吹市の神社で公開される「キ神(キノカミ)」像の掛け軸を上野原市の男性が制作し、神社に奉納しました。

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山梨県立博物館で開かれている、漫画家・水木しげるの作品展。

この会場で特別展示されているのが、長い一本足と丸い瞳が特徴の「キ神」です。

キ神は雷除けと魔よけの神で、国内に唯一存在する木像が笛吹市春日居の山梨岡神社に祀られ、7年に1度公開されます。

このキ神像の掛け軸を制作した男性がいます。

大蛇堂さん:
愛嬌のある、まさに妖怪に近いような未知の生物感がいい。

上野原市に住む妖怪掛け軸作家 大蛇堂(おろちどう)さんです。

今年4月に公開されたキ神像を見て、掛け軸の制作を決意しました。

大蛇堂さん:
荘厳というか、可愛らしさが際立っている。

1か月かけて制作した掛け軸には、青色の体に黄色い真ん丸な瞳のキ神が描かれ、周りに稲妻が光ります。

大蛇堂さん:
(キ神は)雷除けと魔除けの要素を全面に、なおかつ青黒いという表記が残っているので青い部分を再現した。

掛け軸は6月、キ神像を祀る山梨岡神社に奉納されました。

山梨岡神社 中村司宮司:
色着いた感じがリアリティがあっていい感じです。キ神は(昔より)あまりクローズアップされなかったので、有名に、人気が出ればいいかなと思う。

掛け軸は、毎年4月の例大祭で展示される予定です。