米津龍一 気象予報士:
28日の天気はどうなりそうなのか?ポイントは「午後に天気急変のおそれ」です。

どういうことか説明しますと、まず28日の天気ですが、梅雨前線が消滅しそうです。

28日は27日と同じように高気圧が日本の南にあり、この高気圧は時計回りに風が吹くので、暖かく湿った空気が山梨県内に流れ込む予想です。

そうなると、湿った空気は雲が出来易いので、28日もまた雲が主役の天気とはなりますが、最高気温が甲府は今日と比べて2℃高い32℃予想。

ここまでの図式は27日とほとんど変わりませんが、28日に大きく違うのが上空に冷たい空気=寒気が流れ込んで来そうなんです。

地上の気温と上空の気温差が40℃以上だと、天気急変のおそれがあると言われています。

28日山梨県内に流れ込んできそうなのが、-8℃の寒気。最高気温の32℃との差は40℃。
つまり28日は山梨県内は40℃の気温差が出るので、急に午後になり真っ黒い雲=積乱雲が湧いてきて、さらには場所によっては雨、そして雷を伴う恐れがあります。

ということで28日の天気は午後に天気急変のおそれがある。
なぜかというと、気温がより上がりやすいのが午後からで気温差が大きくなるからです。

これが29日木曜日にかけて続く恐れがあります。

どの辺りで天気急変のおそれがあるかを発雷確率で見ていきます。

まず、28日の正午から午後3時に、この赤色の雷が鳴りやすい確率50%以上という部分がちょうど東京に抜ける中央道の辺り、発雷確率75%以上で天気急変のおそれが高いということになります。

夕方になるとそのエリアが東部中心になると予想しています。

さらに29日木曜日は中心がまだ東部にあるので、この辺りが天気急変のおそれがあります。
28日29日の午後は急な強い雨や、落雷、場合によっては竜巻などの激しい突風やひょうが降る恐れがありますから要注意です。

天気急変にはサインがあります。
〇 真っ黒い雲が近づき、あたりが急に暗くなる
〇 雷の音が聞こえる
〇 急に冷たい風が吹いてくる

こういった現象は、天気急変のサインです。行っていただきたい行動としては、
身の安全を確保するために、頑丈な建物の中に入る。
家に居るときは窓のない部屋に移動する。風で窓が割れてしまう恐れがありますので、お風呂場が特に安全な場所ということになりそうです。