山梨県内各地で工事が進むリニアについて、JR東海が実施した環境影響調査の結果が公表されました。

工事で発生した土に基準値を超える鉛などが確認されましたが、環境への悪影響はないとしています。

リニアの工事に伴う環境調査は、県内は中央市の小井川線路橋や早川町の南アルプストンネルなど9の地点で行われました。

その結果、工事で発生した土について、南アルプストンネルなど早川町内の2地点で国の基準値を超えるセレンやヒ素などが確認されました。

また中央市と南アルプス市にまたがる釜無川橋梁工事では、基準値超えの鉛が確認されましたが、いずれも地盤への浸透を防ぐ措置をとり、環境の影響はないと判断しています。

このほか大気や河川の水質に有害な物質は確認されず、鳥類や植物などの生態系への影響も確認されなかったとしています。

またトンネル工事に伴う湧き水の量については、調査を実施した早川町の2か所に突発的な変化は認められなかったということです。