夏祭りのムードを盛り上げる浴衣商戦が熱を帯び、甲府市の呉服店は浴衣をレンタルする新たなサービスを始めました。

甲府市中央1丁目の呉服店「京呉服ふじや」です。

店内には、色とりどりの浴衣がずらりと並びます。

京呉服ふじや 武内健太常務:
コロナ禍のときはこの一面しか浴衣がなかったが、コロナ明けになって3倍の浴衣がたくさん揃った。

新型コロナウイルスの規制が完全に緩和されて迎える初めての夏。
こちらでは祭りや花火大会の賑わいを見込んで20日、新たなサービスをスタートしました。

京呉服ふじや 武内健太常務:
今年初めてする浴衣のレンタルセット。浴衣と帯と下駄、腰紐までついて4400円で一式貸し出す。

きっかけは去年、3年ぶりに復活した甲府市中心商店街の七夕まつりです。

京呉服ふじや 武内健太常務:
店頭に浴衣を出したら、手に取って買ってくれて「着たい」という人が多かったので、気軽に浴衣を着て出かけてもらえるようなサービスをできたらと思い始めた。

レンタル料金は1泊2日で、消費税込み4400円から6600円。
全て購入した場合に比べ、6割ほどの価格に抑えています。

希望者は着付けの無料サービスを受けられるほか、中学生と高校生は学生証の提示でレンタル料金を半額にするということです。

京呉服ふじや 武内健太常務:
日本の文化である祭りに日本の文化である着物や浴衣を一緒に楽しんでもらえたらと思うと(利用を)期待している。

コロナ禍からの完全な復活へ、祭りムードを盛り上げる浴衣商戦はますます熱を帯びそうです。