交通事故で乗用車の下敷きになった女性をタイヤ交換などに使うジャッキを使用して救出した医師に、警察が感謝状を贈りました。

山梨大学医学部附属病院 森口武史医師:
「痛い、痛い」と言えているので救命の可能性が十分にある。

南甲府警察署から感謝状が贈られたのは、山梨大学医学部附属病院の医師 森口武史さん (53)です。

森口医師は5月24日に出勤した際、甲府市大里町で40代の女性が乗用車に跳ねられ、車の下敷きになっている現場を通りかかりました。

そして助けを求める女性のもとにかけつけ、自分の車に積んであったジャッキを使って車両を上げて女性を救出し、意識や呼吸の状態を観察しながら到着した救急隊に引き継ぎました。

女性は腕の骨を折るなど重傷を負いましたが、命に別状はなかったということです。

山梨大学医学部附属病院 森口武史医師:
左手が前輪に巻き込まれていて、そこの圧迫解除はすぐにやった方がいい判断で、現場で痛みを軽減できたのはよかった。

森口さんが事故の現場で人命救助をしたのは、今回で5回目だということです。