未払いという携帯電話料金の請求を詐欺と見破り、被害を未然に防いだ銀行員に警察から感謝状が贈られました。
2023年山梨県内では、在宅確認や資産状況を聞き出すアポ電が2022年の2倍に増加し、警察が注意を呼びかけています。
3月31日の正午前、山梨中央銀行 後屋支店の出来事です。
60代の女性が窓口でこう尋ねました…
60代女性:
ATMでのお金の振り込み方法を教えてほしい。
山梨中央銀行 後屋支店 吉澤佐知さん:
使った覚えのないお金ということで、一番最初はそこで気が付いたのですが。
不審な点に気付いたのは、対応した吉澤佐知さんです。
吉澤佐知さん:
どういう風に請求がきたのですか?
請求額は16万円。その方法について質問をすると…
60代女性:
ショートメールが来て電話番号が書いてあり、そこに電話したら、払ってないお金があると言われた。
吉澤さんは、ショートメールの請求で詐欺と確信し、上司に報告して警察に通報し、被害を未然に防ぎました。
警察:本当にありがとうございました。
南甲府警察署は「鋭い感覚で適切な対応をとり貴重な財産を守った」と、18日に吉澤さんと後屋支店に感謝状を贈りました。
県警によりますと、2023年県内で確認された電話詐欺の被害は3月末までに11件、被害額はおよそ1600万円で、件数・被害額ともに2022年より減少しています。
しかし、家にいることの確認や資産状況を聞き出すアポ電はおよそ200件で、2022年の2倍に増加しているということです。
山梨県警本部 生活安全企画課 内藤伸治課長補佐:
3月に7件発生しまして急激に伸びています。その中でもオレオレ詐欺が多かったですが、3月に入り、還付金詐欺、架空請求詐欺と種類が増えて発生しております。
警察は、お金を求める電話や身に覚えがない請求は詐欺と疑うよう呼びかけています。