この1年間に著しく値上がりした食材は、食用油で32%、チーズが21%、小麦粉は17%、輸入牛肉が13%の値上げ率。

これらすべてを使うのが・・・

ハンバーガー専門店は値上げの波をアノ手コノ手で乗り越えようとしています。

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肉汁があふれ出るパティにチーズと野菜をふんだんに使ったハンバーガー。
2022年3月、甲府市塩部にオープンしたBUNSBURGER&CAFEです。

お客さん:
「肉とトマトと色々入っていておいしい」
「めっちゃうまいっすね。肉とかサラダとかのバランスが丁度いい」

バンズやパティがすべて手作りで女性や家族連れに人気の店舗ですがオーナーの表情は冴えません。

BUNSBURGER&CAFE 佐川哲也オーナー:
ハンバーガーに必要なものは値上げの影響は受けてますね。

オープン直後から小麦や牛肉、油などハンバーガーに必要な食材の値上げに歯止めがかからず、電気代の高騰が追い打ちをかけます。

佐川哲也オーナー:
きょう肌寒いので必要かなって。

気温が低い日はエアコンではなく石油ストーブを使用し、冷蔵庫は省エネ性能が高い最新式のものに買い替えました。さらに照明をLEDに切り替えるなど節電対策として100万円以上を費やしました。

佐川哲也オーナー:
なるべく今まで(の価格)通りに楽しんでもらえるよう。こっちは頭を使ってじゃないですけど工夫をしていければなと思います。

しかし値上げの影響は避けられません。

そこで4月以降はポテトフライやオニオンリングなどサイドメニューとのセット販売をやめ、すべての商品を単品で販売することを決断しました。

佐川哲也オーナー:
ハンバーガーとポテトセットのまま、今の値段のままやっていくと厳しい部分がある。考えてやれることはちょっとずつやっていこうかなという感じですね。

民間の調査では4月は約5000品目の食品が値上げする見込みで、食品の価格に春が訪れるのはまだ先なのかもしれません。