3月21日は彼岸の中日です。

山梨県富士川町の寺では、子どもの「疳の虫」を断つ伝統行事が行われたほか、墓参りに訪れる人の姿も見られました。

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子どもの手のひらに赤い印をつける住職。

子どもの夜泣きやひきつけの原因と信じられている「疳の虫」を切るおまじないです。

これはおよそ300年前から富士川町の昌福寺に伝わる虫切加持祈願という行事で、毎年、春と秋の彼岸にあわせて行われています。

21日は0歳から2歳の子どもとその家族が訪れ、子どもの健やかな成長を祈っていました。

祈願した人は:
「最初から最後まで泣いていたが、これから健康に育ってほしい」

また21日は彼岸の中日で、寺には墓参りに来た人の姿も多くみられました。

墓参りに来た人は:
「今年、母親が亡くなって、見守ってほしいと思ってお参りをした」
「無事に春を迎えられて、桜を見ながら『今年もきれいだよ』と報告に来た」

訪れた人たちは先祖の墓に花や線香を手向け、亡くなった人の好物を供えて生前を偲んでいました。