山梨県甲斐市菖蒲沢にある大規模太陽光発電施設の周辺住民が、施設の建設に伴って周辺で土砂災害が発生することを懸念しています。
13日に住民が防災の専門家らと現地を視察し、土砂災害の危険性を考えました。

甲斐市菖蒲沢には山林を切り開いて傾斜地に建設された大規模太陽光発電施設=メガソーラーがあります。

地元住民らは建設に伴う木の伐採で土砂災害が発生することを懸念していて、13日に防災の専門家や県の担当職員らと現地を視察しました。

防災の専門家は、木が伐採され保水能力がなくなっている。2021年に熱海市で起きた土石流のような危険性があると指摘し、現場では雨水が流れて土砂が削られている場所が複数確認できました。


NPO法人 防災推進機構 鈴木猛康理事長:
(太陽光パネルの杭は)斜面を抑える効果は全くない。爆弾をここに抱えていることは共有したほうがいい。

そして施設周辺を土砂災害警戒区域に指定することや監視カメラの設置、住民らの警戒・避難体制づくりが必要と提案しました。


菖蒲沢メガソーラー対策協議会 内田和吉事務局長:
怖いと思う。(土砂災害に)ならないように、なってもすぐ逃げられるような態勢をとりたい。

この施設は県の許可を得て建設され、住民らは今後県に安全対策を求めることにしています。