東日本大震災の発生から15年を迎えた11日、和田弘とマヒナスターズの元ボーカルとして活躍した山梨県大月市在住のシンガー・ソングライター、しらいみちよさんが宮城県気仙沼市の大谷(おおや)海岸を訪れました。
震災直後に出会った元漁師との「海に眠る仲間に歌を届けてほしい」という約束を胸に、鎮魂の歌声を響かせました。
15年目の「独り」の訪問
例年は支援行事に伴って、ボランティア仲間と現地を訪れていたしらいさんですが、節目となる今年は「歌うことだけに集中したい」と、単身で気仙沼入りしました。
午後2時46分の黙とうが捧げられた後、午後4時。しらいさんは静かに海に向かい波音に合わせるように、「浜辺の歌」を披露。そして震災当日に自身の頭の中に流れた旋律を形にしたオリジナル曲「アベマリア」が始まると、集まった人々は静かに海を見つめ、祈りを捧げていました。
音楽家としての使命を胸に
しらいみちよさん:
「亡くなった方々に歌を届けることは、ミュージシャンである私に与えられた役目だと改めて感じています。15年という月日が流れても、海に眠る魂への思いは変わりません。一生をかけて、この歌声を届け続けていきたい」
歌唱を終えたしらいさんは、目の前に広がる海を見つめながら語りました。
震災直後からボランティアとして気仙沼に通い続け、桜の植樹や花火の打ち上げで交流を重ねてきたしらいさん。節目の日の歌唱を終え、その表情には、約束を果たし続ける表現者としての決意が滲んでいました。







