それは軽い気持ちでした。社交ダンスの経験があったことも後押しし、まずは自己紹介代わりにとスマホを構えます。

2024年6月10日、会社近くの公園で一人撮影した、1分ほどのダンス動画を初投稿。

続く6月29日、2本目となるダンス動画をアップした瞬間――それが予想外の広がりを見せます。再生回数は350万回を超え、フォロワーは見る見るうちに増えていきました。

当時の心境を聞くと…。



UTY 安福太郎アナウンサー:
「怖かった」

誰が見て、何を感じているのか。何が起きているのか分からない。どんな対応をすべきなのか。

SNSの拡散力の現実を、彼は肌で感じた瞬間でした。しかし時間が経つにつれ思いは変わっていきます。

コメント欄には「いつも元気をもらってます」「キレキレのダンスに笑顔になれる」といった温かい声が並び、街中では「いつも見てます」「頑張ってください」と笑顔で声をかけられるようになりました。