電話詐欺防止への効果が期待されます。

山梨県笛吹市は、AIを使った電話詐欺対策のアダプタ取り付けを補助する事業に乗り出しました。


<メッセージ音声>
こちらはNTTです。5月23日9時3分の電話は犯罪の疑いがあります。

このアダプタはNTT東日本が貸出していて、通話内容を録音するほか、AIを使って詐欺の電話か判別します。


詐欺の疑いがあると判断されると、その電話の後に本人や親族などに電話やメールで注意を呼び掛けるほか、警察にも通知されるということです。


笛吹市はアダプタ取り付けを補助する事業を、県内で初めて11月1日に始めます。市内の高齢者宅が対象で、必要と認められれば取り付け費用を全額負担します。事業費はおよそ30万円です。


笛吹市 山下政樹 市長:
AIを使いながら、電話の内容を感知していただいて、警察の方に電話が行くという、ここの部分が一番大きいんじゃないかなと思う。


県内では2022年1月から10月30日までに771件の電話詐欺のアポ電話が確認されていて、このうち被害は62件、被害額は1億2621万円に上ります。


警察は電話で金の話が出たら詐欺と疑うよう呼びかけています。