『7月7、父の最初の招集で大月駅まで見送りに行きました。父は教え子の皆さんが心を込めて書いた日章旗を大切に持っていきました…』

当時は学校にも軍人が常駐し、軍事教育が行われていました。
柔道部の顧問だった菊池さんは生徒に慕われ無事を願われていましたが、出征から2年後、中国河南省で命を落としました。

物語は娘の視点で父に対する無念さが描かれています。

『よく(父に)叱咤されたという卒業生のみなさん、潔く戦場に散り、国策に忠実だった父をご理解いただき、お許しくださいませ』