今年、終戦から80年を迎えます。

戦争の記憶を風化させないようにしようと、山梨県遺族会が戦地から送られた手紙などをまとめた本を甲府市に贈りました。
フィリピン ネグロス島沖海上で35歳で戦死した男性
「内地の畳の上へ寝るのも今夜が最後だ。皆さんもお元気で、さようなら」
フィリピン ルソン島で33歳で戦死した男性
「御互いに体だけは健康で在ればそれで良い。俺のことは心配しないでくれ」
戦地へと向かった男性たちが家族にあてた手紙。
県遺族会は、これまでこうした戦争の証言や戦地から送られてきた手紙などを集め、本を制作してきました。
今年、終戦から80年を迎えることから、これまでに制作した3冊をまとめた「戦争を知らない世代へ」を発刊し、10日、甲府市の教育委員会に寄付しました。
県遺族会 藤巻進理事長:
「(年齢的に)我々もラストチャンスだと思っているので、若い世代に戦争の悲惨さを伝えていきたい」
市の教育委員会によりますと今後、市内すべての小中学校に本を置き児童生徒の平和学習に利用するということです。










