西垣友香キャスター:
ここからは山梨大学医学部附属病院の荒神裕之医師に伺います。
感染者の数、どのように見ていますか?


山梨大学医学部附属病院 荒神裕之医師:
8月下旬から順調に患者数も減っていてピークアウトしてきているなと感じています。一方で、このまま下げ止まりの状況が続くとみられていて、ウイルスの変異が起こりますと昨年同様に年末にかけ感染者が急増したりする、第8波というものも懸念される状況が続いていると考えています。

西垣キャスター:
全国で今月26日から全数把握が見直されます。
山梨県の新たな対応は65歳以上など重症化リスクのある人はこれまで通りで、医師は発生届を出します。
一方、重症化リスクの低い人には検査キットを「健康フォローアップセンター」から配布してもらい、本人がウェブで報告します。
県は24時間相談に応じる体制を整えていて、必要な場合は医療機関を案内します。医師は人数と年代を報告するだけで済みます。
この全数把握の見直しをどう受け止めていますか?

山梨大学医学部附属病院 荒神裕之医師:
評価しています。第7波で感染者が急増したとき対応が追い付かない状況が発生していましたが重症者にしっかりとケアを届けて、軽症者にも十分な対応していく意味で、こうした見直しは必要なことだろう、と思います。
西垣キャスター:
一方でこの新体制の課題は?

山梨大学医学部附属病院 荒神裕之医師:
この新体制ではウェブで申し込む仕組みが取られているのでウェブが使いずらい人たちへのケア、すなわち電話等での対応もを充実させておく必要がある、と考えます。もう1つはウェブで申し込んだあとに検査キット等は郵送で送られてくるような想定がされていますが、キットが迅速に届かないと申し込んだ人も不安になりますし、検査も十分できなくなってしまうので、このあたりをスムーズに進めていくため、取り組みは重要と思います。
西垣キャスター:
今後はこのような仕組みを把握すること、そして感染対策が必要ですね。
山梨大学医学部附属病院 荒神裕之医師:
新規感染者数は直近の1週間で山梨県は全国で最も少なくなっています。医療フェーズも3に下がって一般の医療への負担も軽減されてきました。県民の皆さんのこれまでの努力が報われているところがあると思いますので、引き続き感染対策をお願いしたいと思います。
西垣キャスター:
ここまで山梨大学医学部附属病院の荒神医師に伺いました。







