開拓のために渡った満州で集団自決した 旧豊村の開拓団を慰霊する式典が、山梨県南アルプス市で行われました。

南アルプス市の旧櫛形町=当時の豊(ゆたか)村では、国の政策で百数十人が開拓のため旧満州国に渡りましたが、終戦2日後の8月17日に武装集団に襲撃され、およそ140人がダイナマイトで集団自決しました。

集団自決した旧豊村満州開拓団の慰霊碑

慰霊祭は毎年この日に合わせて旧豊村の諏訪神社で行われ、17日は遺族らが犠牲者に祈りをささげました。

慰霊祭が行われた 旧豊村(現南アルプス市)の諏訪神社
旧豊村満州開拓団の遺族らが犠牲者に祈りをささげた 諏訪神社(南アルプス市)

慰霊祭を主催した 十七日会 名取義晃 会長:
若い人たちに知ってもらえたらいいけど、なかなか年代的に77年となると限られてくるからその辺がちょっと難しいかなと。慰霊祭は出席させてもらい、続けてまいります。

「若い人にも知ってほしい」と語る 十七日会の名取義晃会長

参列した人たちは先人の悲劇を胸に、平和への思いを新たにしていました。