苦い記憶がある一方、渋沢の考えは鮫島さんに大きな影響を与えていました。

鮫島さん:
「世のため人のために尽くしたいというのが一心だったというのは聞きました」
特に鮫島さんが社会人となり企業の代表取締役になるまで様々な場面で「渋沢の教え」が生きたと振り返ります。

鮫島さん:
「会社の経営というのは金もうけのためにやるんじゃないんだよ、というのはそれが一番会社経営するときにいつも思い出しながらやっていましたね」

「利益よりも前に世の中、人のためになっているかという方がプライオリティが高いはずであると思っていましたね」

渋沢の教えを説いてくれた母・純子さんは去年、他界。

鮫島さん:
「おふくろがいる間に新札がでたら見せてあげたかったなと思います。1年(亡くなるのが)遅れたら…」