10月は4600品目を超える食品の値上げが予定されています。一方で最低賃金も引き上げられ、値上げ・賃上げの中で10月が始まりました。
暮らしへの影響を山口市で取材しました。
酒類は税率変更に伴い、「第3のビール」が350ミリリットルあたり9円あまり値上げになりました。
消費者は「さびしい限りですよ、せっかく企業努力で安くなってるんですけどね」この店では、駆け込み需要も予想されたことから店頭の在庫を増やしましたが、客の反応は落ち着いていたと言います。
これはおいしいアッハッハ 俣賀石根 酒類部チーフ
「ビール以外にもいろんな商品が値上げというところで、ビールだけに固執しているわけではないのかなと言う感じで値段があがるからといって昔みたいにいっぱいという雰囲気でもないのかなと思います」
酒税法改正により、第3のビールの税率が350ミリリットル換算で46.99円と発泡酒と同じになった一方、ビールはおよそ7円引き下げられ63.35円になりました。
帝国データバンクによりますと、今月値上げが予定されている食品は4634品目で、家計への負担は続くことになりそうです。一方、働く人の賃金が引き上げられました。
きのうから県内の最低賃金は40円引き上げられ、1時間あたり928円になりました。
ハローワーク山口では、求人票の賃金が最低賃金を下回る企業に是正を求めましたが、おおむね変更が終わったということです。
ハローワーク山口 河杉和典統括職業指導官
「すぐ変更するところもあれば、9月の最後の週くらいまで長く検討されているところもありました」
最低賃金は年齢や性別などに関係なく、すべての働く人に最低限支払わなければならない賃金です。
ハローワーク山口によりますとこれをきっかけに、最低賃金を上回っている企業からも賃金をさらに引き上げる動きが出ているということです。
ハローワーク山口 河杉統括職業指導官
「少しでも魅力的な人材を採ろうと言うことで賃金のほうを上げてこられるんではないかなと思います」
仕事を求める人は
「今までの仕事を今までの人生を生かせて、それをお給料としていただけるというのは、いちばんありがたいと思って」
ハローワーク山口では現在働いている人も、改訂後の最低賃金が支払われているか注意してほしいとしています。