下関市の高校で、裁縫を学ぶ生徒らが折れたり曲がったりした針を供養し、裁縫の上達を願いました。

生活クリエイト科3年 田中姫乃さん

「針供養を機に針だけではなく、調理実習で使っている多くの道具の存在を改めて見直し、これからも大切に取り扱いたいと思います」

針供養をしたのは早鞆(はやとも)高校・生活クリエイト科の82人です。

針供養は技能の向上を願うもので、早鞆高校が創立された1901年から続く伝統行事です。

使い古した針に感謝するため豆腐などのやわらかいものに刺して、休めるという意味も込められています。

生徒たちは実習で折れたり、曲がったりした縫い針を祭壇に供えた豆腐に刺して針に感謝し、裁縫の上達を願いました。

男子生徒は「針のおかげで僕たちこのような服を作ることが出来ました。その感謝の気持ちを心に秘めながら今回の針供養に参加させていただきました」

女子生徒「3年間習ってきたことをまだいかせてないと思うのでこれを機にまたもっと上達して今よりはいい作品を作っていきたいと思います」

生徒らは針塚に、針を刺した豆腐を納め、静かに供養していました。