26日、山口県山口市の住宅街でクマが目撃されました。現場は、小学校から30メートルしか離れていない公園です。27日は、保護者や学校関係者が警戒しながらの登校となりました。

午前7時45分。良城小学校の児童が、集団で登校してきました。十分気をつけて登校するよう連絡があり、保護者と登校した児童もいました。校門や通学路では、警察官や教員が警戒に当たりました。

記者
「クマは児童が登校する道のすぐそばにあるこの小さな公園で、目撃されたということです」

26日午後5時ごろ、山口市吉敷佐畑の良城小学校の近くを車で通りかかった70代の女性から「クマがいる」と警察に通報がありました。クマは、体長およそ1メートル。24日と25日も、1キロから1.2キロ離れた場所でクマが目撃された情報があったばかりです。

良城小学校 宮崎康生 校長
「複数の保護者が一緒に見守り登校していて、学校で子どもたちの安全な登下校のためにできることを考えていきたいと思っています」

山のふもとに住宅が密集する地域で、幼稚園もあります。

近くの住民
「全国的にそういう状況になっているんで、とうとこの辺にまで来たかな。小学校の通学路になっていますので、心配ですけどね」
「びっくりしましたね、怖いですよ。毎日心配してたんですよ、柿の木があるから大丈夫かなと思って。戸を開けるときはそろっと開けてたんですけどね」

学校では今週いっぱいは登下校時に教職員が見回り、集団で下校させるなどの対策をとる予定です。市教育委員会は、クマの対応マニュアルをすべての小中学校に改めて周知することにしています。