航空自衛隊防府北基地の2等空曹が、複数の部下に対してセクハラやパワハラのほか、暴行を加えたとして、5か月の停職処分を受けました。

処分を受けたのは、第12飛行教育団整備補給群本部の2等空曹です。

防府北基地によりますと2等空曹は、2021年7月頃からおととし8月頃までの間、複数の部下や同僚に対し、胸ぐらをつかんだり、首に絞め技をかけるなどの暴行や、退職を強要するような暴言を日常的に繰り返しました。また顔や体にさわるなどの行為や性的な言動を繰り返していたということです。

被害に遭った隊員が、上司に相談して発覚しました。精神的・身体的に傷害を負った被害者はいないとしています。自衛隊では処分基準に照らして、16日付けで2等空曹を停職5か月の処分としました。

調べに対し2等空曹は「本人のためを思ってやった、指導のつもりだった」などと話しているということです。

2等空曹は当時、航空機の整備に関わる任務に携わっていましたが、現在は別の任務に就いているということです。防府北基地の吉田昭則司令は「ハラスメントは信頼関係を壊すもので、このようなことが起きたことは残念。教育・指導を徹底して再発防止に努める」とコメントしています。

防府北基地は、プライバシーや被害者保護を理由に、処分された隊員の性別や年齢、具体的な言動などについて明らかにしていません。