学校の決まりについて自分たちで考えてもらおうと、山形県東根市の中学校でユニークな取り組みが行われました。

いつも通りの様子で登校する生徒たち。
ひとつだけ違うのは・・・服装です。
先生「決まりが何で必要なのか考えるきっかけになれば良い」
東根市立第一中学校で15日に行われた「私服デー」。
「制服で登校すること」が「学校のきまり」となっていますが…。


報告・矢野秀樹
「普段は制服姿で通学をしている生徒、きょうは私服ということでどんな気持ちなのか」
制服派「(私服は)面倒くさいから」
私服派「みんなの個性が出る。自由な方が好きかも」
友人同士でも意見が分かれました。
私服派「私服の方が動きやすいので、私服で良いかな」
制服派「みんなバラバラだと授業に集中できない」
中には、ジャージ派という生徒も。
ジャージ派「僕はジャージでがんばって運動していることをアピールしたい」

生徒たちは、自分なりに考え、この日の服装を決めたようです。
今年4月に施行された「こども基本法」では、自分に関することに意見を言う機会を確保することを求められています。

この私服デーは、なぜ校則があるのかなどを考えることで「生活のきまり」を見直そうと行われました。
東根市立第一中学校・伊藤裕 校長「生徒の手によって見直しをする。それが一番大事なことで少し思い切った印象に残るような取り組みをしないと深く考える機会にはならないかなと」
学校にとっても初めてとなる「私服デー」。
生徒たち一人ひとりが校則のあり方について考える機会となったようです。
生徒「自分たちが通う学校だから(自分たちで校則を)考える方が良い個性が出るから良い」

制服のままか、私服か、それとも、自由か。
東根市立第一中学校では、生徒の意見をまとめ、今後、学校生活での服装のルールを検討するということです。







