28日、京都の「保津川下り」で舟が転覆し、船頭1人が死亡した事故は、山形県内で舟下りを行う関係者にも衝撃が走りました。安全対策や今後の対応などについて関係者に話を聞きました。

この事故は、28日、京都の観光名物「保津川下り」で、29人が乗った舟が転覆したもので、船頭の男性1人が死亡、1人が行方不明になっています。

「川」で起きた痛ましい事故に山形県内の事業者は。

最上峡芭蕉ライン観光・鈴木博也運行管理者「同じ舟下りをやっている会社として本当にもう一回引き締めて安全には対処していかなければいけないと改めて痛感させられた」

話を聞いた、最上峡芭蕉ライン観光の船頭、鈴木博也さんによりますと、船頭を勤めるには2級以上の小型船舶免許が必要な上、独り立ちまでには3年から5年ほどかかるそうです。

熟練の技をもってしても、自然相手の仕事は常に危険と隣り合わせだと鈴木さんはいいます。

最上峡芭蕉ライン観光・鈴木博也運行管理者「川の流れとか水量などもあるが、風にも左右される舟下りなので、同じような天気だといっても365日全然違う。注意して舟下りをやっている」

最上峡芭蕉ライン観光ではすべての船に落下防止の安全柵を取り付けるなど、対策を行っていいるということです。



船の上で雄大な景色が望める舟下り。

最上峡芭蕉ライン観光は、来月25日に川開きを迎えますが。

最上峡芭蕉ライン観光・鈴木博也運行管理者「去年の北海道でも痛ましい事故KAZU―1があったときも、お客さんは気にしているところはあったので、(風評被害は)ないとはいえないと感じている。毎日注意喚起しながら、お客様に安全に舟下りできるようにやってまいりたい」