■巧妙な心理的トリック
これらの事件において、被害者が多額の送金をしてしまった背景には、犯行グループによる巧妙な仕掛けがありました。
まず、犯人はSNS上で対面することなくやりとりを重ね、時間をかけて関係を深めることで、被害者の警戒心を解き「信用」を築き上げます。
山形市の事例では「90パーセント以上の正確さ」という具体的な数字を提示して投資の信憑性を演出し、米沢市の事例では「会いたい」といった感情的な揺さぶりをかけることで、一度断られた”ウソの儲け話”に再び関心を持たせていました。
さらに、被害者が「本当に利益が出ている」と誤認するような視覚的な罠も用意されていました 。犯人が指定したアプリやサイト上では、実際には運用されていない架空の利益が表示されており、これを見た被害者は「当選した」「儲かっている」と確信してしまいました。これが今や詐欺グループの常とう手段となっています。
出金しようとすると「保証金が必要」などとさらなる金銭を要求されるのがこの詐欺の特徴でもあり、不審に思った時にはすでに多額の被害が出ているという状況を作り出しています。








