けさ(15日)、山形県寒河江市でイノシシが見つかり、猟友会などによって駆除されました。
見つかったのは、イルミネーションの会場にもなっている公園でした。

イノシシを取り囲む、猟友会のメンバー。
けさ7時ごろ、イノシシを捕獲した際に撮影されたものです。


(目撃した人)「公園にイノシシが迷い込んでいる」

歩きまわったのでしょうか。雪の上に、足跡がくっきりと残されています。


山形県などによりますと、イノシシは、きのう(14日)の午後4時ごろ、寒河江市の最上川ふるさと総合公園で見つかりました。

こちらでは、夜、イルミネーションが行われていて、7.5メートルの光のツリーなどが楽しめます。

警察と市、猟友会などがイノシシを追い払おうとしましたが、日が暮れて見失ってしまい・・・。

イノシシが公園内に潜んでいる可能性があることから、きのうのイルミネーションは中止となりました。

そしてけさ、公園内の捜索を再開したところ・・・・。いた!イノシシ!

しかし!公園では、銃は使えません。

そこで、猟友会のメンバーが使ったのは・・・なんと、素手(すで)!


(公園の管理責任者・五十嵐勝さん)
「猟友会の中でレスリングを経験していた方が、ギュッと(イノシシを)押さえて捕獲したと伺っています。あの大きさのイノシシを素手で捕まえたというのが信じられなくて・・・。」

話を聞いた公園の管理者も思わず困惑・・・。
とにもかくにも、けが人が出ることもなく、捕獲に成功。
イノシシは駆除されました。

駆除されたイノシシは体長1メートル20センチほどの成獣で、きのうと同じ個体とみられています。

(公園の管理責任者・五十嵐勝さん)
「今後こういったことが起こる可能性がありますので、巡視の強化や、関係機関と連携をとって対応していくことを確認しました」

市は、イノシシが駆除されたため、きょうのイルミネーションを通常通り点灯しています。