山形県警の60代の男性巡査部長が報償金およそ57万円を不正に受給したうえ、発覚を防ぐために防犯カメラのハードディスクなどを壊していたとして、懲戒免職処分となりました。
きょう付で懲戒免職の処分となったのは山形県警の60代の男性巡査部長です。
この男性巡査部長は去年10月から今年5月までの間、家族が駐在所で事務処理などに協力した日数を偽り報償金56万8000円を不正に受け取っていました。

5月下旬に家族の姿が見えなくなったと情報提供があり、県警が男性巡査部長に聞き取りを行いました。
すると6月、男性巡査部長は不正受給が発覚することを恐れ駐在所の防犯カメラのハードディスクとパトカーのドライブレコーダーのマイクロSDカードを投げ棄てたということです。

警察が調べたところ、ハードディスクは駐在所の外で発見されましたが壊れていて、マイクロSDカードについては、発見に至りませんでした。

男性巡査部長は行為を認め、動機について家族の今後の生活を考えるとお金は必要だと思ったと話しているということです。
県警は男性巡査部長についてきょう付で詐欺と器物損壊の疑いで書類送検しました。

県警察本部警務部の長沼伸和参事官は「警察官としてあるまじき行為」と陳謝し、「信頼回復に努める」としました。







