17日、酒田市は「ふるさと納税」の返礼品に不適正な表示がされていたと発表しました。国産するめいかを使用していたとされていた返礼品に、外国産のいかが使われていました。
酒田市は、返礼品の事業者の「山形飛鳥」が提供していた製品について、山形県、東北農政局、独立行政法人農林水産消費安全技術センターによる合同立入検査で、原料となる「するめいか」の取り扱いに問題があったとしました。
問題の事業者は、国産するめいかとアルゼンチン産アルゼンチンマツイカを混ぜて使っていたにもかかわらず、「イカ(国産)」と、国産いかのみを使用しているかのような表示をしていました。
さらに、市の調査で、原材料の在庫管理や製造工程で、国産原料と海外産原料が一緒に取り扱われていた期間があることが分かり、一部の製造ロットで原材料が混在していた可能性があることがわかりました。
これを受け、酒田市はふるさと納税の問題となる返礼品を受け取った可能性のある寄附者全員に対し、メールおよび文書で事案の経緯を説明するとともに、事業者負担によるお詫びの品を送付する方針を決めました。
市によると、山形飛鳥の返礼品の取り扱いは停止されていて、提供されていた製品の品質には問題がないことが確認されているということです。
対象となる寄附は141件、総額173万1000円で、おととしの10月1日から今年の9月30日までの期間に行われた寄附が含まれるとしています。酒田市はふるさと納税の信頼性向上に努めるとしています。







