旧山形師範学校の講堂を後世に残そうと、保存会が26日、県民にその歴史的価値について知ってもらうためのイベントを開きました。
旧山形師範学校の講堂は、現在の山形北高校の敷地内にあり、1901年ごろに建てられた歴史的な建造物です。

隣接する本館は国の重要文化財に指定されていてますが、講堂は県の有形文化財ではあるものの、国の文化財としての指定は見送られたまま、老朽化が進んでいます。

こうした状況から文化財としての価値が失われるおそれがあるとして、建築家や県の教育関係者などが国の指定文化財への格上げを目指し、おととし保存活用実行委員会を立ち上げました。

きょうは、保存会が講堂の歴史的価値や保存の必要性を広く知ってもらおうとイベントを開催。かつて講堂で授業を受けた山形北高校の卒業生などによるトークショーや、市民によるコンサートなどが行われました。
旧山形師範学校講堂保存活用実行委員会・結城章夫会長「このまま放置するといずれ朽ち果てるというのが目に見えている。この山形の宝を何とか修理・復元をして生き返らせたいと思っている。」

訪れた人たちは、楽しみながら旧師範学校への理解を深めているようでした。







