今月3日、北朝鮮の弾道ミサイル発射で県内にJアラートが出されました。
Jアラートの時にどう行動するか、みなさんは分かっているでしょうか。
きょう(29日)山形県寒河江市ではJアラートを想定した避難訓練が行われました。


報告・結城晃一郎
「今Jアラートが発表されました。近隣の国から弾道ミサイルが発射されたとの想定です。地区の住民の皆さんが丈夫な建物に避難行動をとります」

国は全国でJアラートに対応した避難訓練を行っていて、きょうは寒河江市南部地区の住民およそ400人が参加しました。


校内放送
「グラウンドなど外にいる人はできるだけ早く建物に入りましょう」


目的の一つが「子どもの避難」ということで、きょうは寒河江市立南部小学校で、休み時間中に訓練が実施されました。


国は、Jアラートが出た場合は、コンクリート造りの丈夫な建物に避難するよう呼びかけていて、児童たちはすぐに緊急避難場所である学校の中に避難します。

さらに、県内にミサイルが落ちることを想定し、窓から離れ、身をかがめます。

また外にいた地区の住民も、木や物陰に隠れるなどして安全を確保していました。

弾道ミサイルは数分で日本に到達します。

そのため、短時間のうちに丈夫な建物に避難するか、その場で安全を確保するかの判断が求められるとあって、参加者たちは真剣な様子で訓練に取り組んでいました。

児童:
「最初Jアラートの避難の放送が鳴った時はびっくりしたが、冷静に判断できてよかったと思う。(今後も)放送を聞いて冷静に判断していきたい」

しかし課題も。

近所の人:
「避難場所が住民はわからない。避難施設がここだというのを教えてほしい」

県内に848か所ある県指定の緊急避難施設や避難の方法がよく知られていないのです。


山形県防災危機管理課・遠藤和之課長
「避難行動をどうやって他の県民に周知するのかがこれからの課題としてある引き続き周知を徹底していきたい」


避難方法・避難施設は県のホームページで公表しているということです。