今年9月、静岡県牧之原市で、通園バスに置き去りにされた園児が死亡したことを受け、
山形県内でもバス送迎の安全管理について緊急点検が行われ、山形市内を除く施設の結果が公表されました。

緊急点検は今年9月に行われたものです。
山形県内のうち山形市を除く施設で運行されている送迎バスは、
・保育所 52施設 72台
・認定こども園 79施設151台など、
157施設279台となっています。

点検項目のうち、
「連絡がなく子どもがいない場合、保護者への連絡や職員間で情報共有をしているか」
については、ほとんどの施設で「常に行っている」との回答でした。
(保育所:100% 私立幼稚園:100% 認定こども園:98.7%)

また
「バスを乗り降りする時の子どもの人数や名前の確認」
「園で職員に引き継ぐ際、子どもの出欠連絡と突き合わせて確認しているか」などは、多くの園でなされていました。

このほか、多くの園で、
「運転手以外の職員を同乗させる」
「いつもとは違う職員が運転する場合は手順の確認を行っている」などと回答しています。
ただ、マニュアルの作成までは至っていないことも調査から浮き彫りになっています。

さらに、バス通園での子どもの見落とし防止の研修や、
そのためのシステムを導入している園は、
低い割合に留まっていることも分かりました。
(保育所:1.9% 私立幼稚園:4.3% 認定こども園:3.8%)

山形県では、政府が策定した安全管理マニュアルを周知するほか、
現在、市町村と連携して園の実地調査を行っていて、
不備がある場合は指導をしていくとしています。