SDGsについて考える「わたしたちのSDGs」。
きょうは目標の2番、「持続可能な農業の促進」について。
山形県では、おととしから新たに農業を始めた女性農業者たちを対象にした研修会を実施しています。農家の高齢化に伴う、担い手不足の解消につながるのでしょうか?
きのう米沢市で開かれた、農業機械の操作方法を学ぶ研修会。
参加者の多くが、農業を始めたばかりの「初心者」です。
研修会の参加者
「夫がメインで(農業を)やっているんですけど、
ちゃんと教えてもらった方が良いかなと思って参加しました」
結婚を機に宮城県から山形にきた、こちらの女性。
子育てが少し落ち着き、3年ほど前から本格的に農業を始めたそうです。
研修会の参加者
「夫だと、そんなに丁寧に教えてくれないので(笑)、
機械の操作の研修は、本当にありがたいなと思って」
県によりますと、去年6月からの1年間で
新たに農業を始めた人の数は過去最多の「358人」、東北6県では7年連続の1位です。
ただ、女性の新規就農者は去年、増加に転じたものの2016年をピークに減少傾向にあります。
女性の農業者が増えづらい理由について、参加者からは・・・
研修会の参加者
「機械が重くて扱いが大変というのはありますし、
(女性農業者どうしの)つながりがなかなか無いというのもありますかね…」
こうした声を受けて、県が企画したのが女性農業者向けの研修会。
研修会の参加者
「女性農業者も少ないし、こういう会を開いてもらえて非常に感謝しています」
過去3年間で女性の参加者は、33人にも上るということです。
山形県・農業振興課
森谷浩志課長補佐
「女性で農業に携わっている方はいるが、女性の方がなかなか自ら
機械を操作する機会が少ないと。
こういった研修会を踏まえて、農家の方どうしの交流や意見交換も
やってもらえればと思います」
山形県のこうした取り組みが
農業の担い手不足解消へとつながっていくかもしれません。