山形県の吉村美栄子知事は、人口減少対策や頻発する災害への対応などを加速させるために、現在1人となっている副知事を、2人にする条例改正案を県議会6月定例会に提出することがわかりました。
議会関係者によりますと、吉村知事は人口減少対策や災害対応などをより加速させることを目的に、現在1人の副知事を2人にする意向を固め、きのうまでに県議会の各会派に打診しました。
吉村知事は2009年に初当選を果たした際に財政のひっ迫などを理由に副知事2人制に反対して当選した経緯がありますが、今回は県政業務の内容を鑑み副知事を2人にする必要があると判断したとみられます。
副知事2人制をめぐっては、県議会最大会派の自民党から知事に対し業務の円滑な遂行と連携強化のたに復活を求める声が上がっていましたが、知事を支援する県政クラブは2人制に反対してきた流れがあるため今後の議論が注目されます。
副知事2人制に関する条例改正案は今月12日に開会する県議会6月定例会に提出される予定です。
また新たな副知事の人選について議会関係者は、国との連携を考えれば中央官庁から人選することもあり得るのではとしています。