山形県真室川町の(有)オーガニックジャパン(資本金500万円、最上郡真室川町川ノ内1605-1、代表・髙橋直樹氏)と、関係会社の(株)ヤマタ畜産(TDB 企業コード:288010563、同所、同代表)は、5月1日に山形地裁新庄支部より破産手続き開始決定を受けた。

破産管財人には、金山裕之弁護士(霞城東法律事務所、山形市旅篭町2-1-4、電話023-625-2681)が選任されている。債権届け出期間は(有)オーガニックジャパンが6月30日までで、財産状況報告集会期日は(有)オーガニックジャパンが9月4 日午後1時45分、(株)ヤマタ畜産が同日午後1時30分。

帝国データバンクによると、(有)オーガニックジャパンは、1985年(昭和60 年)に創業、1995年(平成7年)10月に法人改組された米穀の卸売業者。提携農家が生産した有機および減農薬栽培による米穀を、主に全国の飲食店へ販売するほか、通信販売での小売、提携農家への有機肥料販売なども手がけていた。

かつては和牛の肥育も行い、2002年(平成14年)8月期には年売上高約5億3300万円を計上。しかし、畜産部門は2013年(平成25年)8月に設立した(株)ヤマタ畜産に分社化して、近時の年売上高は1億円程度で推移していた。また、得意先の飲食店にはファミリーレストランも含まれたが、1年契約での固定価格販売もあって、作柄によって相場が変動するため不採算を強いられるなど収益性に乏しい運営であった。

こうしたなか、代表の体調不良によって営業力が低下したことから事業の継続を断念。4月1日までに事業を停止し、事後処理を橋本一馬弁護士(弁護士法人手塚橋本法律事務所新庄事務所、新庄市沖の町4-36、電話0233-32-0145)ほか1名に一任していた。

(株)ヤマタ畜産は、2013年(平成25年)8月に設立され、和牛の肥育生産や繁殖などを手がけていた。約200頭を肥育して、2024年(令和6年)6月期には年売上高約4500万円を計上していたが、代表の体調不良で肥育作業ができなくなったことから、同年11月頃には肥育牛を全て売却して事業を停止していた。

負債は、(有)オーガニックジャパンが約1億800万円、(株)ヤマタ畜産が約1億2000万円、2社合計で約2億2800万円。