天童市では、警察が集中豪雨で道路が冠水したことを想定し救助訓練を行いました。去年の豪雨による被害を受け、警察官の身を守る新しい規定も作られています。

「(ライフジャケットを着る警察官)ヨシッ!」



救助活動を前に警察官が身に着けているのは、ライフジャケットとヘルメットです。

去年7月の豪雨で、警察官2人が川からあふれた水に流され死亡したことをうけ運用方法が改定されました。

天童警察署警備課 半澤邦浩 課長「昨年の豪雨被害を受けて、全警察署にライフジャケットや水難救助用のヘルメットが配備され、着実に着装した上で現場に向かうことが徹底されている」

近年、集中豪雨による被害は県内でも頻発していて、天童市でも浸水や冠水の被害が発生しています。



きょうの訓練は、線路と交差しているアンダーパスが冠水したことを想定し行われました。

およそ70センチの水かさで車両のドアが開かなくなった要救助者の救助に向かいます。



警察官「右前方、障害物あり」

警察官もライフジャケットを着る機会は多くありません。そのため訓練では確実に装備することや、装着した状態での車両の運転、そして、救助活動を行うことに重点が置かれています。



天童警察署警備課 半澤邦浩 課長「激甚化している災害は今年も想定される。迅速な要救助者の救出はもちろん、救助にあたる警察官の安全確保も非常に重要。それらを両立して県民の安心安全に応えられる救助活動にあたりたい」



今年第二機動隊に配属になった 天童警察署 舘石真さん「普段の恰好と違って、安全装備を身に着ける分動きづらくなるが、普段以上のパフォーマンスが必要。装備を身につけてのパフォーマンスを出せる訓練も必要」

警察では今後、市や消防と合同で、実際にアンダーパスを使った訓練を行う予定だということです。