続いては、山形県内のSDGsにつながる様々な取り組みを紹介する「わたしたちのSDGs」です。きょうは「福祉」を考えます。

先週金曜日(7日)、山形県酒田市で障がいのある人の労働環境の向上を目的にした施設の開所式が行われました。

大きく育った、みずみずしいレタス。
実は、土を使わず、水と栄養分だけで育てる「水耕栽培」という方法で大きくなった野菜なんです。

この野菜を育てているのは、今年9月、酒田市に誕生した、「すこやかワクワーク」。
障がいのある人が働く場所を作り、自立や社会参加をサポートする施設です。

先週金曜日(7日)、その開所式が行われました。近年、注目されている「農福連携」。
こちらでは野菜が育ちやすいように、室温が常時、22度前後に設定されていて、作業をする人も過ごしやすい環境です。さらに、通常3か月はかかるレタスの収穫が、1か月ほどで行えるのも特徴。

安全な環境での安定した収穫を、障がいのある人の工賃の上昇につなげるのが目標だということです。

すこやかワクワーク 瀬川 武男 社長:
「自分たちの賃金が正当なものを売って得られたものであれば多い方がいいです。障がい者のみなさんの前向きな気持ちにつながっていく」

すこやかワクワークでは、現在12人が働くことを希望していて、今月中には利用者が育てた
野菜の出荷を目指しているということです。