犯罪被害者への支援に役立ててもらおうと、山形警察署に寄せられた募金およそ30万円が、「やまがた被害者支援センター」へ贈られました。
山形警察署の窓口には、犯罪被害者支援の募金箱が設置されています。

きのう、山形警察署で集まったお金の贈呈式が行われ、募金箱におよそ1年間で寄せられたお金と署員からの寄付金を合わせたおよそ30万3000円が「やまがた被害者支援センター」に贈られました。

やまがた被害者支援センター 齋藤日出男 専務理事「被害者支援センターは、皆さんの善意で成り立っている団体。こういった寄付は非常にありがたいです。主に、カウンセリング費用や弁護士費用にあてたいと思います」

「やまがた被害者支援センター」によりますと、去年4月から今年1月末までに寄せられた相談は489件に上ります。
このうち性犯罪に関する相談が全体の9割近くを占めていて、年々増加傾向にあるということです。

性犯罪の被害は、他の犯罪被害よりも被害者が声を挙げにくいために、誰にも相談できず、被害者の心の病の長期化が問題となっているということです。
やまがた被害者支援センター 齋藤日出男 専務理事「性犯罪。隠れた犯罪ですね。警察白書等によりますと、被害申告するのは10数パーセント。まだまだ隠れた被害者がいるのだと思います」

「やまがた被害者支援センター」では、電話やメールで相談を受けたり、病院や裁判へ付き添ってカウンセリングなどを行ったりと幅広い支援を行っていて、何かあれば連絡をしてほしいと話しています。

やまがた被害者支援センターの相談電話番号は、023・642・7830。
平日の午前10時から午後4時まで受け付けています。
