8月3日からの大雨で浸水被害を受けた山形県大江町の旅館。今週から営業を再開し、女将に笑顔が戻っていました。

山形県大江町の最上川沿い。岩風呂と川魚料理が自慢の一軒宿、あてらざわ温泉湯元旅館です。

あてらざわ温泉湯元旅館女将
柏倉京子さん
「割とトントン拍子に(営業再開の)準備が進んでいってホッとしているというか嬉しいです」

女将の柏倉京子さんです。
2年前も、最上川の氾濫で被害をうけた旅館。その後復旧したものの、8月3日、再び水害に襲われました。自慢の岩風呂に通じる廊下は1.5メートルほどまで浸水。2年前に直したばかりのボイラーも故障し、京子さんは心が折れかけました。
しかし、「またお客さんの笑顔が見たい」と復旧作業に当たり、今月3日営業再開にこぎつけました。

報告 嘉藤奈緒子
「わ~!きれいなお湯が出ていますね」
柏倉京子さん
「こんな感じできれいになりました」

最上川の流れと豊かな自然を楽しめる自慢の岩風呂も元通りになりました。

あてらざわ温泉湯元旅館女将
柏倉京子さん
「あの時は大変だったけど復旧してよかったね、また来たよと馴染みのお顔を拝見するとやっぱりここまで来てよかったとすごく改めて思いましたね」

湯元旅館では県産の食材を使い、季節に合わせた料理を提供しています。京子さんのおすすめは、鮎の塩焼き。自家製の大葉入りの味噌を付けて食べるのも好評なんだそうです。

報告 嘉藤奈緒子
「いい焼き色がついていて香ばしさと味噌田楽の甘い香りが食欲をそそります!」
「おいしいですね! 身もやわらかくて、しそが入っているのですごく香りも楽しめます」

京子さんは、秋の深まりとともに旅館から季節の移ろいを感じて欲しいと話します。

あてらざわ温泉湯元旅館女将
柏倉京子さん
「川に映るんですよ、紅葉の色づき加減が。その景色がきれいで癒されるのかなと」

再スタートした湯元旅館。家庭的な雰囲気を大切に、これからも宿泊客をもてなします。