おととしの大みそかに発生し2人が死亡した、鶴岡市の土砂災害現場の安全対策工事が完了し、きょう現地で住民に向けた報告と犠牲になった夫婦へ献花が行われました。
この土砂災害は、おととし12月31日の未明に鶴岡市西目で発生したもので、30棟以上の建物が倒壊するなどし、巻き込まれた高齢の夫婦2人が犠牲になったものです。

鶴岡市と県は、去年の8月から土砂の運び出しを始め、その後、被害を受けた道路の復旧工事や、斜面をコンクリートで覆うなど対策工事などを進め、きのう工事が完了しました。

現場ではきょう県の担当者が、地区の人たちに行政の行なった事業内容を説明し、
集まった人々は亡くなった夫婦への哀悼の意をこめ花束が手向けました。

鶴岡市 皆川治 市長「住民の皆様に、この度の災害を踏まえてしっかりと(危険な)箇所の把握と、いざというときの対応をするように促していきたい」

鶴岡市金山自治会 安倍長一 会長「毎日(工事の様子を)見ていた。長いようで短い。この日を一番待ち望んでいたのは、避難された方々なのではないかなと思う。そういったことでは安全にゆっくり過ごせる」

発生からまもなく2年。
すっかり姿・形を変えてしまった風景が、土砂崩れの恐ろしさを静かに伝えています。