死傷者38人を出したJR羽越線の脱線事故からきょうで19年です。

慰霊式では、関係者が犠牲者の冥福を祈るとともに再発防止を誓いました。

この事故は2005年12月25日の午後7時14分ごろ、庄内町でJR羽越線の特急いなほ14号が脱線し、乗客5人が死亡、乗客乗員33人が重軽傷を負ったものです。

脱線事故について、国土交通省は「秒速40メートルほどの局地的な突風」が原因だとしています。

事故を受け、JRでは突風を探知するドップラーレーダーと、人工知能AIを組み合わせた運転規制を行っています。

この仕組みで昨年度は11月から3月までに24回の運転規制を行い、81パーセントの確率で運転に支障をきたす突風を的中させたということです。

事故から19年となったきょう、JR東日本の喜㔟陽一(きせ・よういち)社長らが献花に訪れ、犠牲者の冥福を祈るとともに、あらためて再発防止を誓いました。



JR東日本 喜㔟陽一社長「安全には「絶対」「これでいい」はありませんが、安全をしっかり確保してお客様に安全で安心した鉄道輸送を提供できるように取り組んでいく」

JR東日本によりますと19年間で述べ6万人が慰霊碑を訪れたということです。