今年のコメの作柄概況が発表されました。

県全体での予想収量は去年を若干下回りましたが、害虫の被害は例年より少なく良い出来と予想されています。

東北農政局によりますと、先月25日時点のコメの予想収量は、10アール当たり去年より6キロ少ない583キロとなりました。

また、コメの作況指数は、平均を100とすると、県全体で97となり「やや不良」で地域別にみると、村山が101、置賜が100で「平年並み」、庄内と最上は94で「不良」となりました。

庄内と最上は7月の大雨で田んぼが冠水したり、土砂の流入があったりしたことが要因とみられるということです。

作況指数、予想収量ともに過去10年で2番目に低くなっています。

一方、品質については、コメの一等米比率が95パーセントで去年の47.4%から大幅に上昇しました。

また、東北の他の県に比べ、県内では、カメムシなどの害虫の被害が少なかったということです。

農林水産省 東北農政局 井澤秀幸 統計専門官「山形県については、昨年の高温での教訓を生かして中干しを始めきめ細やかな水管理、施肥防除などを徹底し、他の県と比べて登熟があがったのだろう」

東北農政局では、県などが農家にカメムシなどの害虫対策の技術指導を行ったことや、去年の高温被害の経験から農家が徹底した水の管理をするなど対策をとったことが今回の結果につながったと分析しています。