酒田市にある寺院の67歳の僧侶の男が、寒河江市の女性から祈祷料としておよそ800万円をだまし取っていたとして再逮捕されました。

男はこれまでにおよそ3億9000万円の祈祷料を集めていたとみられ、警察が余罪を調べています。

詐欺の疑いで再逮捕されたのは、酒田市にある寺院の僧侶で福島市に住む男(67)です。

警察によりますと、男は2020年から2021年までの間に寒河江市の当時60代の女性から祈祷料などとしておよそ800万円をだまし取った疑いがもたれています。

男は、女性に対し、「血筋のせいで悪しき現象が起きている。断ち切るためには供養が必要」などと言って金をだまし取っていました。

警察では捜査に支障が出るとして男の認否を明らかにしていません。

金は遊興費や生活費、ローンに充てていたということです。

男はこれまでに東北を中心にのべおよそ280人から、あわせておよそ3億9000万円の祈祷料を集めていたと見られていて、警察ではさらなる余罪についても調べを進めています。

男は今年9月、祈祷の契約を結んだ際に契約解除について書かれた書類を渡さなかったとして、同じ宗教法人の僧侶2人とともに逮捕されていたほか、先月には、岩手県や山形県の3人から祈祷料として800万円以上をだまし取っていたとして再逮捕されていました。