

表彰状を受け取る、こちらの生徒。県立村山産業高校に通う森谷岳琉(もりや・たける)さんです。

森谷さんは、全国に30校ある農業高校の生徒が、農業の活性化に向けたアイデアを競う論文コンテストで最優秀賞を受賞しました。

そのテーマが、里芋の超促成栽培です。
なぜ、森谷さんは「里芋」に注目したのでしょうか?
村山産業高校・森谷岳琉さん:
「8月から芋煮の需要が高まっているということに気付いたが、県産の里芋の出荷現状は、早くても9月下旬~10月が主で、どうして8月から出さないんだろう、出したら売れるんじゃないかと思って」


県民の「芋煮を早く食べたい!」という願いを叶えるため、森谷さんは里芋の超促成栽培を思いつきました。

しかし、県内の農業者にとって里芋は「儲からない作物」というイメージが強いそうです。

村山産業高校・森谷岳琉さん:
「村山市で例えると、スイカを植える片手間として、空いたスペースに里芋を植えておく栽培方法、植え方が主となっていたので、里芋でどうにか稼げないかなと」


「後継者不足」など課題の多い日本の農業ですが、〝里芋愛〟に溢れた森谷さんには関係ないようです。
村山産業高校・森谷岳琉さん:
「未来の一農業者として農業は儲かるということを伝えていけたらと思う」