中山町で、きょう、バスが踏切内で立ち往生したことを想定した対応訓練が行われ、参加者がトラブルが起きた際の避難手順を確認しました。

バスの運転手「誠に申し訳ございませんが、ただいま踏切上でトラブルが発生しました。速やかに安全な場所へ避難をお願いします。誘導しますので移動をお願いいたします」



この訓練は、県のバス協会がJRと連携し毎年行っているものです。

きょうは、実際にJR左沢線の踏切を使い、大型バスがエンジントラブルのために踏切内で動けなくなったとの想定で避難方法を確認しました。



大内希美アナウンサー「黄色のキャップを被っている人をバスの乗客に見立て、バスの運転手が立ち往生したバスから乗客を避難誘導しています。バスにお客さんを取り残さないことが何よりも大切だということで、運転手は声をかけながら冷静に誘導しています」



また、非常ボタンや発煙筒を使い列車に危険を知らせ停止させる訓練も行われ、参加者たちは万が一の事態に備え、真剣に訓練に取り組んでいました。



参加した運転手は「自分が慌ててしまうとお客さんも不安が大きくなると思う。運転もそうだが常に平常心でいないと行動ができないのだと再確認できた」



では、もしバスではなく私たちが運転する車が踏切内で動けなくなった時には、どうすればよいのでしょうか。

山形県バス協会 栗田豊行 課長「非常ボタンがあるので、まず最初に非常ボタンを押す。それから踏切から(車ごと)逃げる、避難すること。非常ボタンを押すことで列車を止めることができるので大きな事故にならずに済むと思う」



県バス協会では、こうした訓練を重ねることで、事故を未然に防ぐ術を体に染みつけていきたいとしています。